公務員試験の【論文対策】とコツ

公務員試験論文対策とコツ

今回は公務員試験の論文試験対策について記載しました。

公務員試験の論文は大きく分けると「時事ネタ」または「職員として市にどう貢献するか?」といったテーマで出題されます。

※専門記述については割愛します。

私は公務員試験の中でも論文試験が得意で、過去に何回も合格しています。おそらく私の方法で対策すれば、大きくズレた論文を書く事はないだろうと考えています。ぜひ参考にしてみて下さい。

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論文試験の基本対策【構成を知る】

まず論文の構成について考えます。公務員試験において論文は序論⇒本論⇒結論、この構成で書きます。

序論とは問題のテーマとなる背景、本論は問題の解決案、結論は背景と解決案を踏まえた上での自分の考えです。

どのようなテーマでも、基本はこの構成で論文を書いていく事を心掛けて下さい。

私は何度も受験しましたが、どの自治体も、この構成で書いて合格しています。よってこの構成が採点者にとって分かりやすくベストな構成だと言えます。

時間配分はどうする?

一般的に論文試験は60分~90分でおこなわれます。限られた時間の中で、必要な文章を分かりやすく書かなければいけません。

そこで時間配分をあらかじめ考えてから書く事をおすすめします。

基本的には問題を読み、考え→構成を作り→書くといった流れになります。

例えば60分試験の場合、考え20分、構成10分、書く30分くらいの時間配分で書くと良いといわれています。

実際、試験会場では、即書き始める人が多いです。書く音を聞いて焦ってしまうのですが、そこはグッとこらえて、まずは問題に対して考える時間をとりましょう。

なぜ即書き始める事がいけないのかというと、問題に対しての答えがズレたり、考えがまとまっていない状態で書くと、統一感のない文章になってしまうからです。

なので、しっかり問題を読み→考え→構成してから書き始める事が望ましいと言えます。

論文試験、時間配分例
試験時間考える時間構成書く時間
60分の場合20分10分30分
75分の場合25分10分40分
90分の場合30分15分45分

あくまでも例ですが、だいたいこのくらいの時間配分で論文を書く事ができれば問題ないです。論文を書く練習をおこなっていれば書くスピードや構成案が速く作れるようになってくる為、自分の丁度良い配分を考え臨機応変に対応できると尚良いです。

論文試験対策【書き方】

公務員の【論文試験】対策書き方

次に論文の書き方について記載しました。「基本的な書き方は知ってるよ」といった方はこのセクションを飛ばして貰っても大丈夫です。

である調で書く

論文はです。ます。で書くのではなく、【である調】で書きます。例えば、私は公務員である。私の考えは柔軟だ。といったように文章を【である調】で書きます。

です。ます。が必ずしもいけない訳ではないのですが、論文はである調で書く事が基本的なルールです。

文の書き始め、段落は1マスあける

文のはじめ段落は1マスあけましょう。以前の記事で面接カードは段落ごとに1マスあけなくても問題ないと書きましたが、論文は別です。段落は必ず1マスあけましょう。

段落ごとに1マスあけなかった場合、おそらく失点になると考えられます。

句読点は行頭におかない

句読点【。、っ】などは、行頭においてはいけません。句読点が行頭にくる場合は末の文字と同居させましょう。

数字、英字の書き方

数字、英字は半角として捉えます。例えば20人の場合、20の数字は1マス使用して記載します。201の場合は2マスといったように半角で考えて原稿用紙に記載します。

上記の項目は論文のルールですが、公務員試験では恐らく減点対象になるのではないかと考えています。

よってルールに沿った形で論文を書いていく事がベストです。

公務員試験【論文対策のコツ】

冒頭で論文は序論→本論→結論といった構成で書くと記載しました。ここからは序論→本論→結論をどのようにして書けば良いのか詳しく述べていきます。

序論編

序論とは背景です。なので問題に対しての背景、言い換えると知識が問われる箇所です。

例えば、問題のテーマが少子化だった場合、合計特殊出生率や未婚、晩婚化といったキーワードや背景を知っておかなければ書く事ができません。

背景を踏まえ、キーワードを盛り込んだ文章を書く事で良い評価につながると考えられます。

対策方法としては、速攻の時事などを購入し、勉強すると問題なく対応できます。また出題される内容のテーマは限られおり30論点程度用意しておけば、恐らく本試験でも問題なく対応できると考えられます。

序論の部分は採点者側からみても評価しやすい部分なので、しっかり学習して準備しておく事をおすすめします。

本論編

本論は言い換えると解決案です。解決案なので正解がなく採点者側も評価に困る部分だと考えられます。なので立派な解決案を書く必要はありません。

立派な解決案を書く必要はないのですが、限られた時間の中、案が思い浮ばないといった問題もあり、苦手な方もいると思います。

そこで1つの方法なのですが、普段から新聞やニュースなどで取り上げられている問題をピックアップし、自分が行政職員であればどのようにして解決すれば良いのかを考えておく事をおすすめします。

単に考えるだけではなく、解決案をメモしておきます。こうする事で解決案の引き出しは増え、本試験でも対応できるようになります。

先程も述べましたが、本論の部分は採点者側も評価しにくい部分なので、普通の案さえ書ければ問題なく合格できます。 なので解決案を限られた時間の中、書けるようにする為にも上記のトレーニングを行う事をおすすめします。

結論編

結論は序論、本論を踏まえた自分の意見を述べる場所です。なので対策方法としては文章を書いてなれる以外に方法はないと考えられます。

よって本試験の3ヶ月まえくらいから対策し、書く練習をすることをおすすめします。

以上が論文対策のコツです。私が受験して感じたことですが、恐らく序論の部分がどれほどしっかり書けているのかが、合格の基準になっていると予測されます。

なので試験を受験される方は、この部分を踏まえて対策すると良いのではないかと考えています。

私の学習方法

当時、時事に関しては学習が終わっていたのである程度の知識はありました。なので時間内に書く練習をひたすらおこないました。

上記で述べた時間配分で問題の意図を考え、構成し、書くといった流れを繰り返しました。

はじめは書く時間がおそく時間内に書ききる事ができなかったのですが、書いていく内に時間内に書けるようになりました。あとは予備校の講師に添削してもらい参考にするといった感じです。

その他に行った事は間違った漢字、知識をメモし覚える事をおこなっていました。

確か本試験の3ヶ月まえくらいから、1週間に1~2回テーマを考え論文を書いていたと思います。これくらいやればはじめて対策した時と比べると、しっかりした文章を書く事ができるようになっています。

論文試験の疑問と対策

公務員の【論文試験】の疑問

以下では論文試験の疑問について記載しました。

おすすめの参考書は?

おすすめの参考書はTAC出版の論文試験の秘伝です。この1冊さえあれば問題ないです。あとは速攻の時事で知識を増やすのみです。ただし論文は添削して貰う事で伸びる事も事実です。

なので論文試験に不安を感じる方は、予備校が開講している、論文対策を受講してもよいでしょう。

文章は何割埋めると良い?

しっかり最後まで文字を埋めれる事に越した事はないです。ただ私の感覚では、最低8割、埋める事ができれば問題ないのかなと考えています。

全ての試験ではないのですが、実際、私は8割程度の文字数でも合格した事があります。

論文試験の頻出テーマを知りたい

これに関しては年度によっても異なると考えられるので、あくまでも私の予想です。

少子高齢化
日本で一番の課題と言っても過言ではないので、少子高齢化は恐らく出題されるであろうテーマの1つです。
感染症
コロナ禍以降、出題されてますし、まだまだ課題の残る重要なテーマだと考えられます。
男女平等参画社会
SDGSの中でも男女平等参画社会において日本は遅れをとっている為、テーマの1つとして取り上げられてもおかしくはないでしょう。
災害対策
地震大国日本に加え、地球温暖化の影響もあり近年大きな被害をもたらす災害が増えています。よってこのテーマも出題傾向が高いと考えられます。
コンプライアンス
景表法や薬機法などますます厳しくなり、行政が消費者や立場の弱い人を守る為に力をいれています。なので要注意テーマです。
地域振興
国がというよりも各自治体が力を入れたいと考えると、どこかの試験で出題されるであろうテーマです。
この他にも頻出されるテーマはあります。一番のおすすめは、受験先の過去問を知っておくことです。時期にもよりますが過去の試験をホームページにアップしている自治体は多いです。過去の問題を閲覧し、似たテーマを重点的に対策しておくことをおすすめします。

読みやすい文章の書き方

文章が苦手な方向けに向けて読みやすい文章の書き方を記載しました。
1、主語をハッキリ出す
○私はこの様に考えている。
×この様に考えている。
主語をハッキリ出すと伝わり易く、読みやすい文章になります。
2、読み手に取って主語が新情報なら(が)旧情報なら(は)を使う
昔あるところにおじいさん(が)住んでいました。←読み手に取って新情報なので(が)を使う(は)だと違和感がありますよね。
3、主語と述語は出来るだけ近づける。関係の深い言葉や物は近くに置く。
○顔に似合わない繊細な性格。
繊細といった言葉と性格は近い言葉です。よって近くに置いてあげましょう。
4、同じ単語は1文節に何度も使わない
○私はギターもピアノも弾ける
×私はギターも弾けるしピアノも弾ける
単語を絞ると文がスマートで読みやすくなります。
5、具体的、客観的に伝える
○納期が3日後に迫っている。
×納期が迫っている。
具体的な数値やデータを入れる事により文章に信頼感が生まれます。
6、1文節でダラダラ書きすぎない
1文節にダラダラ書くと読みづらい文章になってしまいます。1文節を短くしスマートにする事で読みやすくなります。

最後に

今回は公務員試験の論文対策について記載しました。論文試験は他の試験に比べると対策が楽だと思います。

ただ対策なしでは確実に落ちる試験です。

対策期間を設けて、時事を学習し、文章を書く練習、時間内に書く練習をすることをおすすめします。

ぜひ論文試験を突破して立派な公務員になってくださいね。

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